ロッテ・鳥谷 待望の移籍後初安打!控えめに喜び「一本打てて良かった」
「日本ハム2-5ロッテ」(18日、札幌ドーム)
レジェンドに待望の一本が飛び出した。九回2死走者なし。ロッテ・鳥谷がフルカウントから吉田侑の145キロ直球を捉え、しぶとく中前に運んだ。その瞬間のチームの様子を井口監督は「ベンチが大盛り上がりでした」と明かした。敵地ながら大きな拍手も起こった。
11試合目の出場、5打席目で放った移籍後初安打。阪神時代の昨季9月22日・DeNA戦(甲子園)以来のヒットだ。鳥谷は「守備がメインの中、打席に立たせていただいて、一本打てて良かったです」と控えめに心境を語った。
新天地で挑む今季。虎の歴史を彩ったスターが“黒子”に徹してきた。開幕1軍入りしたが、代走や守備固めなどの出場でスタメンは一度もない。この日も七回の守備から三塁で途中出場した。
役割はしっかり果たしてきた。マウンドで投手が苦しんでいれば駆け寄って声を掛ける。試合前の練習中も年下のナインと積極的に言葉を交わす。だからこそ指揮官は「いい形で引っ張ってくれている。いい存在感を出していると思います」と目を細めた。
“記念”の一打で通算2086安打とした39歳のベテラン。獲得してくれたロッテに恩返しするため、今後もひたむきにチームに貢献する。