女子野球部員「一緒に出ている気持ち」須磨友が丘の割鞘さん、ボールガールで最後の夏

 審判にボールを手渡す須磨友が丘・割鞘世奈
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 「高校野球兵庫大会・1回戦、神戸国際大付7-1須磨友が丘」(18日・ほっともっとフィールド神戸)

 兵庫の独自大会が18日開幕し、各地で熱戦が繰り広げられた。1回戦に登場した須磨友が丘は、昨秋県4強の神戸国際大付に1-7で敗れ初戦敗退となったが、ボール“ガール”としてグランドに立った唯一の女子部員、割鞘世奈選手(3年)は充実感いっぱいの表情でナインを見つめた。

 「ベンチの雰囲気もよくてみんな楽しそうにしていた。近くで見ることができて、一緒に試合に出ている気持ちでした」

 父と3つ上の兄の影響で小3から本格的に野球を始め、中学時代は全国大会も経験した。須磨友が丘では「もっとレベルの高い野球がしたい」と、男子ばかりの硬式野球部にたった1人で飛び込んだ。入部してからは毎日、誰よりも早く朝練を始め、放課後は男子部員と同じ練習メニューをこなし、帰宅してからも約1時間半の自主練を行ってきた。

 彼女自身、本来なら「丹波連合」という女子の連合チームで夏の全国大会に出場する予定だったが、コロナウイルスの影響で大会の中止が決まり、10月に開催が検討されている代替大会も、全国からメンバーが集まる連合チームは参加が認められないこととなった。

 それでも、落ち込んだ姿は見せず「ずっと平等に接してきてくれた仲間なので、最後はチームが勝てるように支えたい」と自らノッカーを務めるなどして、サポート役に徹した。

 日本高野連の規定では、女子生徒は部員としてベンチに入ることができないため、この日はナインの近くにいられるようボールボーイとして補助員を務めた。また、今大会前にはともに戦ってきた3年生たちに「手作りミサンガ」を手渡し、自身の思いを託した。

 チームは悔しくも初戦敗退となったが「2年半しんどい時もありましたが、それ以上に本当にたのしくて、毎日放課後がたのしみでした」と笑顔を見せた割鞘さん。最高の仲間と過ごした時間を胸に、これからも日本代表という夢に向け走り続けていく。

 ◆割鞘 世奈(わりざや・せな)2002年10月1日生まれ、17歳。右投げ右打ち、内野手。小3から「西神少年団野球部」に入団。西神中時代は「オール兵庫」にも所属し、全国大会を経験。須磨友が丘2年時には、Uー18女子日本代表の最終候補に選出された。

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