ヤクルト村上 21戦24打点も満足せず「ホームランを打ちたい」得点圏打率・462

 7回、勝ち越し2点適時打を放つヤクルト・村上
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 「阪神5-9ヤクルト」(15日、甲子園球場)

 感謝の思いが素直にあふれ出た。ヤクルト・村上が言葉に思いを込める。「僕の前の先輩方が出塁してくれるので。常にチャンスで回ってきますし、先輩方に感謝したい」。今季21試合で24打点。得点圏打率は・462まで上昇した。いつも塁をにぎわせている仲間の姿が、主砲の力に変わった。

 チームを照らす光となった。同点に追いつかれた直後の七回。1死満塁の勝ち越し機で、マウンドは左腕・能見にスイッチ。虎党からの大きな声には、「聞こえていましたね」と笑う。それでも集中力は切れなかった。

 動じない心。昨季143試合に出場した経験が村上の武器だ。144キロの直球を捉えると、打球は中前へ。「何とか打ちたいなと思っていました」と大きな2点が刻まれた。

 勝負強さをいかんなく発揮し、決勝打を含む3打点の大暴れ。それでも村上は言う。「本当はホームランを打ちたいので」。決して満足せず、貪欲に進む。勝ってこそ輝く、4番の笑顔。まだまだ、勢いは止まらない。

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