明石商 勝って終わる!春夏中止の悔しさ…全国の球児代表として堂々プレー見せる

 新型コロナウイルスの影響で中止になった今春のセンバツ出場校に選ばれていた32校を甲子園に招待し、各校が1試合ずつ戦う「2020年甲子園高校野球交流試合」の組み合わせ抽選会は8日、主将によるオンラインで行われた。昨年、甲子園春夏4強の明石商は桐生第一と対戦。今秋ドラフト上位候補で主将の来田涼斗外野手と、エースの中森俊介投手(ともに3年)を筆頭に、粘りの野球で集大成を見せる。

 再び巡ってきた聖地に、3年間のすべてを懸ける。昨年、甲子園で輝きを放った明石商の来田&中森コンビが有終の美を飾るべく、8月16日の甲子園で大暴れすることを誓う。

 「一日でも長くこのチームでできることがうれしい。お世話になった方々に感謝して、最後まで諦めずに戦い抜きたいです」。主将として緊張の抽選会を終え、ホッとした表情の来田が笑顔で意気込めば、エース・中森も「甲子園でできるのは素直にうれしいです。今まで自分が投げて負けているので、今年こそはしっかり勝って終わりたい。(151キロの自己最速を)超えたいです」と静かに闘志を燃やす。

 対戦相手に決まったのは、群馬の桐生第一。昨秋の県大会王者で、関東大会でも4強入りを果たした強豪だ。来田は「投打ともにいい選手がそろっている強いチーム」と警戒したが、「強豪とやりたかったので、決まったときは『やった』と思いました」と目を輝かせる。一度は諦めた甲子園での一戦、負けるつもりは一切ない。

 今年は不運ばかりが続いた。コロナ禍によって、出場が決まっていたセンバツが中止になり、次いで夏の甲子園の中止も決まった。それでも気持ちを切らさず、部活動ができない間も毎日、自主練習に励んだ。その努力が招いた今回の「甲子園交流試合」。やってきたことを出し尽くす準備はできている。

 狭間善徳監督(56)は「こういう戦い方もするんだというのを見せたいね」とニヤリ。これまでの粘りの野球に加え、“新しい明石商”で勝ちにいくと断言した。

 「絶対に勝ちたいです」と声をそろえた来田と中森。野球にささげた高校3年間の集大成へ-。明石商での最後の夏にすべてを注ぐ。

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