DeNA梶谷「完璧」勝ち越し弾 千金1号で3連勝貯金1
「DeNA3-2中日」(24日、横浜スタジアム)
今季1号は、値千金の勝ち越し弾となった。2-2の五回1死。DeNA・梶谷が中日・山本の直球をフルスイングし、左中間席に運んだ。「完璧です!いいスイングができましたので、入ったかなと思って走りました」。納得の一打に、口調も弾んだ。
この試合まで15打数3安打の打率・200。決して満足のいく数字ではない。ただ「ボールの見え方は全然、悪くない」と冷静に自分を捉え「ヒットをほしがる打撃をするのではなく、自分のスイングを」と自分の形を貫いている。
一方で、貪欲に技術を吸収することも怠らない。試合前練習ではラミレス監督に指導を願い出た。「現役時代の手の出し方を聞かれた」と指揮官。助言を送りながら「何かやってくれるという予感はしていた」といい、最高の形で的中した。
3年ぶりのレギュラー。「素晴らしい1年にしたい」と意気込む梶谷に、指揮官は「3割を打つ可能性が高い」と信頼を寄せた。開幕連敗スタートのチームは3連勝で貯金1。ベテランの一振りで、勢いに拍車がかかりそうだ。