茨城県高野連は９日、水戸市内で理事会を開いて県独自の公式戦「２０２０年夏季茨城県高校野球大会」の開催要項を発表した。７月１１日から土日・祝日を中心に試合を実施して、決勝のみ平日の８月４日。この日までに優勝校が決まらなければ、大会を打ち切る。

　９イニング制のトーナメント方式で、１、２回戦は４つに分けた同地区で争われる。各球場での試合のインターバルでは、１時間の消毒時間を徹底。ナイター施設が備わった球場では、夕方以降もゲームを行うことも検討している。

　同連盟・塚本敏雄会長は「高校球児のためによりよい大会を」とベンチ入りの枠を撤廃し、加盟校の野球部に在籍していれば全員が背番号を付けて試合に出場できる。ただし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ベンチ内に入れるのは選手１５人以内。残りはスタンドなど別の場所で待機させる。

　控え選手と各部員の保護者最大２人まで観戦できる。大学、社会人のスカウティング関係者は１団体につき１人が入場可能。ＮＰＢスカウトについては日本高野連の判断を待って、認められれば１球団１人のみの視察を検討している。６月２３日に代理抽選で２回戦までの組み合わせを決める。