徳島の頂点へ!鳴門渦潮・稲葉主将「心折れたら最後までやりきれない」

 夏の甲子園が開催中止となり、徳島県高野連は7月11日から代替大会の開催を決定した。鳴門渦潮(徳島)には、鈴木連投手、仁木登真投手、徳山一翔投手(ともに3年)の3人の“エース”がいる。1年生当時から「誰がエースになってもおかしくない」と言われ続けてきた3投手を中心に、昨秋初戦敗退の悔しさを晴らすべく、徳島の頂点を目指す鳴門渦潮ナインを取材した。

  ◇  ◇

 夏の甲子園中止が決まった5月20日、3年生はさまざまな思いに包まれた。仁木は「まじか…と。やってきたことを出せる場がなくなりつらかった」と唇をかみ、徳山は「頭が真っ白。何を目標にしたらいいかわからず、前に進もうとしたけど、行き詰まった」と、ぼう然としたという。

 そんな中で主将の稲葉柊内野手(3年)は、すぐに気持ちを切り替えた。「心が折れたやつもいたと思うんです。でも高校野球は最後までやってもらえる。心が折れたら最後までやりきれない」。3年生のグループLINEで仲間を鼓舞した。

 その後、練習が再開された先月23日、部員たちには笑顔が多く見られたという。森恭仁監督(53)も「前向きだった。思っていたよりは明るかった」と教え子たちの強さを感じ取った。

 再開初日のミーティングでは「優勝目指して頑張ろう」と目標を確認し合った。「野球ができることに感謝しながらプレーを」と稲葉主将。最後の夏はまだ終わっていない。

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