吉村知事、甲子園使用を阪神に「働きかけている状況」高校野球、大阪大会の先も視野

 大阪府の吉村洋文知事が29日、MBS「ちちんぷいぷい&ミント!」に大阪府庁からリモート出演し、高校生の部活動各種大会が中止となったことを受け、代替となる大阪大会の実現を改めて強調した。高校野球においては大阪大会の続きとしての近畿大会を、甲子園で開催することを阪神球団に呼びかけている最中だと明かした。

 吉村知事は各部門の大阪大会の実現について「最後の高校生の夢舞台というか、それだけは実現させてくれと各団体にもお願いしている。ハードルは高いですが、僕自身は最後まで絶対あきらめることなく、必ず実現させたいと思っています」と力を込めた。さらには「普段、子どもたちに夢をあきらめるなとか大人が偉そうにいう割には、いざこういう時になると、リスクがあるからあきらめなさいというのは僕は違うと思う。絶対にあきらめない姿勢をちゃんと高校生に見せます」と約束した。

 高校野球において大阪大会にとどまらない可能性を問われると「それも想定しています」と即答。その上で「地方大会となるとそれぞれの知事さんがいる。それがひとつのかたまりとなっていくのであれば、何とかその先の続きというものもできる範囲で、できないかという話になってくる」と構想を披露した。

 そして「阪神球場(甲子園)は兵庫県ですが、阪神のオーナーさんも高校生のためにこの球場は取ってあるんだということもいわれていたと報道で流れていました。大阪府からも阪神球団に対して、何とかその先の協力もしていただけないだろうかと、実は今、働きかけをしている状況です」と交渉していることを明かした。

 阪神は22日に取材に応じた谷本修球団本部長が「せっかくの聖地なんで、可能な限り有効活用したいとは思っています。できることは協力していきたい姿勢は持っていますけどね」と、高校球児の甲子園の使用へ前向きな協力を示していた。

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