プロ野球6・19開幕決定 7・10にも客入れOK 政府指針で上限5000人
新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていたプロ野球は25日、12球団代表者会議を開き、6月19日にセ・パ同時に開幕することを決定した。イースタン、ウエスタン両リーグも同日開幕する。4月に政府が緊急事態宣言を発令して以降、国内プロスポーツで公式戦開催が決まったのは初。会見に臨んだ斉藤惇コミッショナーは高揚感を隠さなかった。
「プロ野球開催は、外出自粛などで閉塞感に苦しんだ国民の皆様を勇気づけ、またプロ野球以外のスポーツにも、開催の指針を示すことができればいいかなと思っています」
開幕から当面は無観客での開催になる。だが、この日、政府が発表した指針によると、7月10日から上限5000人という条件で、観客を入れての試合開催が可能となる見込み。その後は感染状況を見極めながら、8月1日以降は50%などに緩和される可能性がある。
公式戦は120試合を予定。球宴や交流戦は行わず、クライマックスシリーズはセが中止、パが変則での開催を模索する。地方開催も難しい。移動を極力減らし、セは東西集中開催、パは1カード6連戦が基本。何もかも異例の形で、11月21日予定の日本シリーズ開幕まで進む。
緊急事態宣言の全国での解除が決まり、国民的スポーツが前へ向かう。「何とかスポーツの元気を与えてあげたいなという気持ち」と斉藤コミッショナー。第2波襲来の危険もあり、順風満帆が保証されないシーズン。熟慮を重ねた末に、スタート地点を見いだした。





