各都道府県の高野連で「独自大会開催」模索へ本格化 球児たちのために赤字も覚悟

 第102回全国高校野球選手権大会および地方大会の、戦後初となる中止が決定したことを受けて、各都道府県高野連が独自での大会開催を模索する動きが本格化している。22日は岡山、兵庫、千葉、長崎が開催方針を表明。球場確保などスケジューリングや感染対策などを詰めていく。

 岡山県高野連は、県独自の代替大会を行う方針を21日の理事会で固めたことを22日、明らかにした。予定していた開幕日を7月10日から同18日に延期し、土日祝で全58試合の消化を目指す。また、無観客開催も視野に入れ、徹底的に感染防止対策を行っていく考えを示した。

 江口雅也事務局長は「赤字になるかもしれない。それでも、3年生のために何とか大会をやってあげたい。(理事会でも)反対意見はなかったです」と話した。次回は6月4日に運営委員会を予定しており、日本高野連から配布予定のガイドラインに沿って、大会の詳細を決めていく。

 また兵庫県高野連も同日、地区委員長会議を開き、代替大会の開催を前向きに検討することを決めた。だが、教育委員会が部活動について、6月14日までは「週3日、1日90分」などの制限を設けていることから、日程の見直しや8月以降の球場の確保などが必要となってくる。

 千葉県高野連もこの日、千葉市内で臨時理事会を開いて8月中の、独自大会開催の方針を決めた。実施した場合は公式戦と扱い、公式記録として残すことも明言。

 長崎県高野連は代替大会を7月に開催することを決めた。選手権の地方大会と同時期の開催となる見通しだ。

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