中日・根尾「甲子園やってほしかった」 中止方針に無念…球児たちを思いやる

 大阪桐蔭時代に春夏連覇など3度の甲子園制覇を経験した中日・根尾昂内野手(20)が16日、ナゴヤ球場で取材に応じ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の甲子園が中止の方向となっていることに無念さをにじませた。高校時代に立った聖地が特別な場所であったことを明かし、「一個人としてはやってほしかったなという思いはあります」と現役球児たちの心情をおもんばかった。

 高校球児ならば誰もがあこがれる夢舞台。それなのに今年は春に続いて夏も開催されなくなるかもしれない-。球児にとって悪夢のような状況に根尾は重い口を開いた。

 「日本全国から注目される中でプレーするのは甲子園でしかできない。それができないというのは…。高校1年からずっとその舞台でチームとして勝つことを目標にやってきている。なくなるというのは正直、信じられない感じです」

 勝つ喜びとともに一球の怖さを教えてくれたのも甲子園だった。2年春から4季連続で甲子園に出場し、3年時には最強世代といわれた仲間とともに春夏連覇も達成した。ただ、忘れられないのは2年夏。仙台育英との3回戦、1点リードの9回裏2死走者なしからサヨナラ負けを喫し、「甲子園でしか味わえない空気感というか、どれだけ想像してもそれを超えてくる声援で、一球で流れが変わっちゃう。その怖さを知ったことでもっとやらなきゃとなりますし」と振り返った。

 悔しさをバネに成長へつなげた特別な場所。中止になれば3年生はそこに立つチャンスが奪われることになり「すごくショックというか…。一個人としてはやってほしかったなという思いはあります」と率直な思いを口にした。誰もが野球を楽しめる日まで、根尾は自分のできることに集中する。

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