楽天・石井GM、今は人命 活動休止継続「リスクないことをするのが優先」

 楽天・石井一久GM(46)が2日、ビデオ会議アプリでの取材に応じ、3月30日から続くチームの活動休止を当面は継続したい考えを示した。新型コロナウイルスの感染拡大による政府の緊急事態宣言が1カ月程度の延長となる見通しの中、選手やスタッフ、その家族の安全面を最優先させていく方針だ。

 守るべきは命。チーム活動休止期間の当面の継続かを問われた石井GMは「そういう感覚で自分はいる。選手やスタッフ、ファンの方も大事な仲間。野球をやる前に、シンプルにリスクがないことをするのが優先順位の上にある」と説明した。

 楽天は新型コロナの感染拡大を受け春季キャンプ中の2月中旬から外出規制を行い、3月2日からは選手や関係者の外出禁止、同30日からは球場施設を閉鎖してチーム活動を休止するなど、感染予防策を徹底してきた。

 現在、自宅周辺などで練習を続けている選手とは「自主トレができない不安はすごくあると思う」とSNSなどで密にコミュニケーションを図り、メンタルケアにも力を注いでいることも明かした。

 すでに活動再開後に「3密」を防ぐ練習体制、ロッカールームの消毒方法などのマニュアルは作成済み。施設開放のめどには「開幕日決定が何かを考える材料になる」とした上で、私見として開幕までの準備期間は「1カ月半近くは必要になると思う」とも話した。

 苦難の時を過ごす選手へ「国民としてリスクを抑えることに取り組んでくれている選手の勇気に感謝し、尊敬している」と敬意を表した石井GM。再び球音が響くその日まで、忍ぶ戦いを続けていく。

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