プロ野球、史上初無観客開幕へ 財政打撃も斉藤コミッショナー「暗い時期だからこそ」

 プロ野球が史上初の無観客で開幕を迎えることが23日、決定的となった。臨時の12球団代表者会議がオンラインで開かれ、決議には至らなかったが方向性は一致。斉藤惇コミッショナー(80)は「暗い時期だからこそ、国民スポーツの野球を皆さんの家庭に届けたいと、みんな強く思っている」と言葉に力を込めた。また、白紙となっている開幕日の決定は5月上旬になる見通しとなった。また、プロ野球と連携した新型コロナウイルス対策連絡会議に出席したサッカーJリーグの村井満チェアマン(60)は、無観客試合の実施へ準備を進める方針を示した。

 今年で85年目を迎えるプロ野球が、史上初となる無観客開催に舵(かじ)を切る見通しとなった。緊急事態宣言が全国に発出されている現状。先の見えない中で、プロ野球の持つ公共財としての意義に重きを置いた。「どこも反対はありません」と斉藤コミッショナー。言葉の節々に、強い使命感をにじませた。

 「暗い時期だからこそ、国民スポーツの野球を皆さんの家庭に届けたいと、みんな強く思っている。明るい話題を持ってもらいたいという思いが全球団で強い」

 すでに交流戦の中止が決定し、今季の公式戦は最大でも125試合。試合数削減に無観客が重なる。1試合の興行収入は約1億円とみられており、財政面で大きな痛手になることは間違いない。だが「少しずつ明るくなっていくなという希望的な物の具体的な例に(プロ野球界が)なるのでは」とヤクルト・衣笠社長。プロスポーツの先駆者としての思いを強調した。

 12日に開幕している台湾や、5月5日に開幕する韓国も無観客でのスタート。日本も同様の措置を取り、その後は状況を見定めながら段階的に観客を入れての開催を模索するとみられる。ただ、「まだ先の話。(観客を入れるのは)ずいぶん先になると思う」と斉藤コミッショナー。収束の気配が見えない厳しい現実に、慎重な姿勢を崩さなかった。

 無観客という方向で一致した一方、白紙となっている開幕日の決定については「今日の時点で設定するのは無理」と5月に先送りとなった。交流戦までのチケットをすべて払い戻していることや、開幕日決定後の調整期間の必要性などから、現時点での有力な候補は6月19日とみられる。球音の響かない日々は1カ月を超えた。大型連休を挟んで、事態が好転するのを願うしかない。

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