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親友・木村拓也氏がコーチになって開いてしまった距離…谷佳知氏に今でも残る無念

 プロ野球を彩った幾多の名勝負、名場面。人は心を躍らせ、目を輝かせた。レジェンドOBが名を連ねるデイリースポーツ評論家陣が現役時代の思い出を語る「プロ野球黄金伝説 令和に語り継ぐ名勝負」。今回はオリックス、巨人で活躍し、シーズン最多二塁打(52本)のプロ野球記録を持つ谷佳知氏(47)が、2010年に親友・木村拓也氏(享年37)の追悼試合で放った忘れられない一発を振り返る。

  ◇  ◇

 木村氏が悲劇に襲われたのは2010年4月2日、マツダスタジアムでの広島戦の試合開始直前だった。シートノックをしていた木村氏は突然、本塁付近に前のめりに倒れた。意識不明となり、そのまま広島市内の病院に搬送された。結局意識は戻らず、4月7日午前3時22分、37歳の若さで死去した。谷氏は「亡くなった時は信じられなかった」と当時を思い返す。

 2人の関係は特別だった。07年にオリックスから巨人にトレードで移籍したが、その半年前に木村氏も広島から移籍していた。同じ“外様”で同い年。04年のアテネ五輪では長嶋ジャパンでプレーしていたこともあり、親交はあったが、チームメートになり、関係はより深まったという。

 「拓也は特に仲がよかった。チーム内でも唯一の同い年だったし。プライベートでも食事をしたり、ゴルフに行ったりしていた」。ただ、木村氏が09年限りで現役を引退し、内野守備走塁コーチになってからは、それまでのような付き合いはできなかったという。

 「首脳陣は拓也より年上ばかりで、お酒を飲む量が増えていたみたいで大変な様子だった。キャンプ中も、あるコーチから『選手と仲良くするな』と言われていたみたいで、ご飯やゴルフとか一緒に堂々と行けなくなった」

 くも膜下出血の原因は分からない。しかしコーチとなり、取り巻く環境が激変したことが負担になってしまったのではないか。早すぎる死に、谷氏は今でも無念の思いを抱いている。

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