巨人の坂本勇人内野手（３１）が１０日、川崎市のジャイアンツ球場で個人調整練習に参加。外野でノックを受けた後、外野挑戦を断念する意向を示した。

　これまでとは違った風景で、自らを追い込んだ。外野ポール間を一人黙々とダッシュ。その後は、プロ入り後一度も守ったことのない外野でノックを受けた。外野の大変さを痛感したようで「センターにコンバートしようとしたが、外野手は断念します。諦めます」と苦笑いした。

　先行き不透明な状況の中でも、開幕へ向けて抜かりなく調整をしていくことは変わらない。通算２０００安打に残り１１６本。７月２９日までに到達すれば、榎本喜八を抜く史上最年少記録の可能性もあったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が大幅に順延され、新記録樹立は厳しい雲行きだ。それでも「昨年の日本シリーズの悔しさを胸に、日本一を目指して頑張りたい」。不動の遊撃手は前を向いて歩んでいく。