ヤクルト村上“開幕”間に合った!今年初打点 エドワーズ撃ち三塁打

 「練習試合、ヤクルト7-2阪神」(20日、神宮球場)

 雲一つない青空の下、ヤクルト・村上が本拠地の打席に向かう。コンディショニング不良で離脱したその瞬間から、3・20だけを目指してやってきた。開幕戦には間に合わせる。球春を迎えるはずだったこの日に、若き主砲が今年“初打点”を刻んだ。

 阪神の新助っ人を打ち砕いた。2点リードで迎えた五回だ。マウンドには、虎の勝ちパターン入り有力のエドワーズ。二人の初対戦、その初球だった。147キロの速球を振り抜くと、白球は右中間を真っ二つに。一走・宮本も懸命に追加点のホームへとかえり、適時三塁打となった。

 「どの打順を打っていたとしても、打点にはこだわりたい。ただ4番だとチャンスで回ってくることの方が多いと思うので、その責任を果たしたいです」

 強い自覚と覚悟がある。だからこそ、慢心はなかった。1打席目も2打席目も得点圏での打席だったが凡退。2安打1打点という結果には満足せず、仕事を果たせなかった打席を悔やんだ。

 復帰後は指名打者が主戦場だった。だが、この日は違う。三塁から一塁へ。守備位置を変えながら、最後までグラウンドに立ち続けた。「フルで出られることは、やっぱり幸せなことですね」。無念のキャンプ離脱を乗り越えて-。村上は1軍の舞台に立てる喜びをかみしめた。

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