西武・山川、惜別どすこい ソフト松田「熱男」とともに“一時封印”

 「オープン戦、西武7-2ヤクルト」(13日、メットライフドーム)

 「無観客」だからこそのパフォーマンスだ。七回1死二塁。西武・山川がオープン戦3号を左翼席上段まで運んだ。ダイヤモンドを一周し、中継用のカメラに向かっておなじみの「どすこい!」を全力で披露。4打数4安打の猛打ショーを締めた。

 「今は人がいないので勝手にやった」。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた開幕延期にもかかわらず好調だが、シーズン本番では問題もある。ファンを巻き込む「どすこい!」はリスクが高いとして、規制対象となる可能性もあるからだ。

 「熱男!」のソフトバンク松田宣とは試合後に緊急電話会談。「結論から言うと自粛です。明日からは(一昨年やったお笑い芸人ゆりやんレトリィバァの)『調子乗っちゃって』をやろうかな」と声を出さない旧バージョンに切り替える。

 「ストレスがたまるのは、僕たちもファンの皆さんも一緒。みんなでできることを協力してやっていければ、菌(ウイルス)も撃退できるかもしれない。また明るくみんなでやっていきたい」

 4番が引っ張る打線が15安打7得点と爆発して快勝。「(本塁打は)素直にうれしい。いいポイントで打てて、いい角度がついた」。一日も早い解禁を信じて、昨季まで2年連続本塁打王の「どすこい!」はいったん見納めとなった。

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