花咲徳栄“滑り込み”聖地 井上主将「信じて待っていた」

 「選抜高校野球・選考委員会」(24日、オーバルホール)

 大輪の花を咲かせる-。関東・東京地区6校目に花咲徳栄(埼玉)が滑り込み、4年ぶりの春の甲子園を決めた。主将の井上朋也内野手(2年)は「選ばれるのを信じて待っていた」と喜びをかみしめた。

 頂点までひた走る。高校通算47本塁打で今秋ドラフト候補の井上。冬には通常より300グラム重い1・2キロの重量バットでパワーを磨いた。普段のバットに戻すと「プラスチックバットみたいに感じる。飛距離も上がった」と頼もしい。

 優勝のためには「まずは打点」とチームへの献身を重視する。一方で世代No.1スラッガーへのこだわりも。「ホームランに越したことはない。やっぱり打ちたい」。1、2年の夏の甲子園で描けなかったアーチで勝利を呼び込む。

 岩井隆監督(49)からナインに3つの言葉が訓示された。日本一を取る「決意」、つらい練習に挑む「覚悟」、みんなで頑張る「結束」。合言葉を胸に、春の幕開けまでまた成長していく。

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