日本ハム・輝星 練習用グラブに「不屈の華」刺しゅう 新相棒と飛躍

 日本ハム・吉田輝星投手(19)が15日、新調したこだわりの練習用グラブを初披露した。手を入れる部分に「不屈の華」と思いの詰まった刺しゅうをした右腕。新相棒とともに、2年目の飛躍を目指す。

 刺しゅうのイメージは、踏まれても踏まれても真っすぐ天に向かって伸びる「雑草」。試合用よりはるかに使う機会が多い練習用グラブ。つらいメニューをこなしていても「強く心を持ち続ける」と、自らを奮い立たせる言葉を選んだ。

 原点回帰でもある。金足農時代、甲子園で強豪校をなぎ倒し、旋風を巻き起こした要因の一つが強気の投球だった。昨季は「試合中に自信を持てないことがあった」と反省。「しっかり練習はしてきているので自信を付ける」と、相手に屈しない精神面の強さを取り戻す。

 この日は千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレ。ブルペンで捕手を立たせた状態で直球のみ23球を投じ、「結構強く振れたと思います」と手応え。雑草魂を胸に、飛躍のシーズンへ準備を整えていく。

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