指導者イチロー氏「来てと言われればどこへでも行く」小学生からの“旬”な質問に即答

 3月に現役を引退したイチロー氏(46)=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が22日、故郷の愛知県豊山町で「第24回イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席。小学生からの質問に応じて今後の指導者像に言及し「来て、と言われればどこにでも行くことができる」とフリーな立場で動ける指導者となる可能性を明かした。大会は引退を区切りとして今回で終了となった。

 引退したイチロー氏の動向は、小学生にとっても大いに気になる。恒例の質疑応答では今月半ばにイチロー氏が「学生野球資格回復研修会」を受講したことを踏まえた“旬”な質問が飛び出した。

 「研修会を受けましたが、どこに行ったらイチローさんの指導を受けられますか」

 イチロー氏はすかさず「みんなは今、小学生だからここで指導できます」と返し、「高校、大学になると、この研修を受けないと指導できないシステム。これは日本独特の制度」とプロアマの現状をかみ砕いて説明した。

 そのうえで「皆が高校生になって僕が特定の学校に常勤しなければ、お願いしますと言われればどこにでも。来てって言ってくれれば行ける」と約束。具体的な発言に選手からは「お~っ」と喜びの声が上がった。

 将来の指導者としての意識の高さを示すように教育現場の現状を憂う発言もあった。注目を集める高校生の球数問題などイチロー氏の関心は高い。現役引退会見では「監督は無理。人望がない」と自虐したが、日米で28年にわたって唯一無二の経験を積んできたイチロー氏だからこそ見える世界がある。

 研修受講者は2月7日に資格回復が認められれば8日から学生野球の指導が可能。大会は区切りを迎えたが、指導者としてのイチロー氏の新たなステージが始まる。

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