オリックス・山岡 イチロー超え球団最速1億円 来季は体重増で一層飛躍を

 オリックス・山岡泰輔投手(24)が1日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、倍以上となる5500万アップの1億円でサイン。4年目での大台到達はイチローを抜いて球団最速となった。今季は26試合に登板し13勝4敗で『勝率第1位投手』のタイトルを獲得。来季は体重増で投手タイトル総なめを目標に掲げた。(金額は推定)

 「最高の評価をしてもらいました。3年で1億円というのは目標だったのでうれしい」

 新人だった17年は先発ローテを守った。2年目の昨季は途中リリーフも経験しながら、なんとか1年間投げきった。今季は初の開幕投手を務め、タイトルも獲得。1億円投手の仲間入りにふさわしい成績を残した。

 それでも「中継ぎの人に助けてもらった。まだまだステップアップしないと」と話す。プレミア12の侍ジャパンに中継ぎとして参加。その苦労を知ったからこその言葉だった。

 「何も通用しなかった。球の軽さも感じたし、もっと技術面を上げないといけない」

 今オフは体重増に取り組む。現在の63キロから目標は72キロ。「ウエートトレをしながら増やせたら。スタミナ面と平均球速も上げたいので」。その先にあるのは今季の2完投から完投数の増加だ。

 「山岡の日はブルペンが休めるとなればリリーフのパフォーマンスも上がると思う」

 そして目標は投手タイトル総なめ。くしくも前日に更改した山本と同じだ。

 「全部取れればチームの順位も上がる」

 来夏の東京五輪も視野に入れる。「子供の頃からのあこがれ。プレミア12の悔しい思いをそこで晴らしたい」。右腕の未来予想図はくっきりと描かれている。

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