コーチ兼任の楽天・渡辺、来季目標は「レギュラー」 300万円増で更改
楽天・渡辺直人内野手(39)が1日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。来季から1軍打撃コーチ兼任となるため、コーチ手当てを含めて、今季から300万増の年俸2000万円でサインした。(金額は推定)
今季は3月の台湾遠征で右足首を脱臼し、その影響で6月に出場選手登録を抹消。7月には患部の手術に踏み切った。そのため、わずか19試合の出場にとどまり「なかなかいい働きができなかった」と振り返った。
来季は1軍打撃コーチ兼任となり、秋季キャンプにも参加して若手と汗を流した。「若い選手に早出から夜間練習まで付き合って、キツかった」と笑ったが、渡辺直の中に別の効果も生まれた。
「昔を思い出した。刺激的だった」と渡辺直。必死にレギュラーを目指す若手を見て「まだうまくなりたいとか、自分自身に燃えるところがあった。野球への情熱が消えないので、選手として納得のできるように頑張りたい気持ち」と来季への意気込みを語った。
来季の目標にチームへの日本一を掲げる一方で、自身への目標を「レギュラーです」と力強く宣言。来年40歳を迎えるベテランが、精神的支柱としてチームをけん引する。