ヤクルトが楽天退団の嶋を獲得 バッテリー強化へ一役買う
ヤクルトは15日、今季で楽天を退団する嶋基宏捕手(34)と入団合意に達したことを発表した。正式契約は12月になる見通し。
嶋は06年度の大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天に入団。13年には正捕手としてリーグ優勝と日本一に貢献した。15年には日本代表にも選出。17年まで日本プロ野球選手会の会長も務めるなど人望も厚い。今季は腰痛などの影響で57試合の出場。球団からの減額制限を超える減俸提示に対して自由契約を申し入れて了承され、ヤクルト、中日などが獲得に乗り出していた。
ヤクルトの今季チーム防御率4・78は、12球団ワースト。バッテリー強化が最優先課題となっている。正捕手の中村は10月に右肘のクリーニング手術を受け、現状2番手の松本直も2年目。実績があってリード面の評価も高い嶋の加入は戦力としてのみならず、相乗効果による全体の底上げも期待される。伊東昭光編成部長(56)は「経験豊富なキャッチャー。その経験を若い選手にも伝えてほしい」と話した。




