侍・野手全員バント練習 合宿初日いきなり 稲葉監督、1点勝負への意識高める

 「侍ジャパン合宿」(22日、サンマリンスタジアム宮崎)

 11月開催の国際大会「プレミア12」に臨む野球日本代表「侍ジャパン」が22日、宮崎市内で強化合宿をスタートさせた。参加したのは日本シリーズ中の巨人、ソフトバンクから選出された10人を除く16人。稲葉篤紀監督(47)は野手全員にバント練習を課し、1点勝負への意識を高めた。また、オリックスから招集した山本由伸投手(21)について、セットアッパーで起用する構想を明らかにした。

 秋晴れの下でスタートした世界一へ向けた強化合宿。打撃ケージから快音が響く中、一塁カメラマン席付近では、打撃練習を控える野手が黙々とボールを転がした。所属チームでの打順、役割は関係ない。鈴木や山田、浅村…。野手陣全員がバットを寝かせ、バント練習を繰り返した。

 「用意周到というね。どういう場面が訪れてもいいように、全員にバントというのはやってもらおうと。自分のポイントを確認するのもあるし、それも含めて、いい練習だと思っている」

 初日の練習を終えた稲葉監督は、力強くうなずいた。1点勝負の終盤になれば、打順に関係なく、送りバントを選択するケースは出てくる。打順の構成に関しても「1点、1点を取れる打順にしていった方がいいのではないか、という考え方が基本線」と話していた指揮官。僅差を勝ち切る意思が込められた練習メニューとなった。

 ヤクルトでは5年間、犠打を記録していない山田は見守る井端内野守備走塁コーチに「形、大丈夫ですかね」と確認しながら練習。犠打は「(17年の)WBCの時以来」と振り返る鈴木は「送りバントだけじゃなく、隙を見せればセーフティーバントもやっていきたい」と意欲的に取り組んだ。

 合宿を通して徹底したいことを問われた指揮官は「とにかく勝つ。プレミアで世界一になるという目標を持つこと」と答えた。これまで自身が指揮官として戦った国際試合とは違う。勝利だけを追求し、合宿を通じ自身が選んだ選手たちに、自らの姿勢を浸透させていく。

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