大船渡・佐々木はロッテへ 目標は「日本一の投手」 直球も「日本最速超える」

 「プロ野球ドラフト会議」(17日、グランドプリンスホテル新高輪)

 パ・リーグ4球団競合の末、佐々木朗希投手(17)=大船渡=はロッテが交渉権を獲得した。夢だったプロ入りへ前進した最速163キロ右腕。千葉の熱いファンの応援を背に、同じ岩手出身のエンゼルス・大谷を超えて、日本一の投手を目指すことを誓った。

 交渉権獲得がロッテに決まって会場から盛大な拍手を受けると、硬かった佐々木の表情がようやく緩んだ。はにかみながら、周囲に一礼。地元の岩手・大船渡市内で野球部54人や保護者37人らとドラフト会議の中継を見守った。「ほっとしています」。夢への扉が開き、素直に喜んだ。

 報道陣35社128人が集まるなど、今ドラフトで最注目の佐々木の次なる舞台は千葉となった。大船渡と同じ海が近い街。「浜風が強いと思うので、それに気をつけたいと思います」。母校と同じピンストライプの球団に対し、ウイットに富んだ返答を披露した。

 ロッテの印象は「12球団で一番応援がすごい」。熱いファンの期待に応えるべく、壮大な目標を掲げた。「プロでは日本一のピッチャーになれるように。そして、チームを優勝に導けるような選手になりたい」

 自慢の直球もさらに進化させるつもりだ。「今ある日本最速は超えられたらいいなと思っています」と闘志を内に秘めながら誓った。現在の日本投手最速は、日本ハム時代の大谷が16年のCSファイナルSでたたき出した165キロ。その差はわずか2キロと、同じ岩手の剛腕を超えるのは夢物語ではない。

 大谷のほか、マリナーズ・菊池も同郷。2人の大先輩について佐々木は「岩手県人として、とても誇りに思っている。野球に対する姿勢は素晴らしいと思うので、見習っていきたい」とも口にした。佐々木がプロの世界で輝きを放てば、東北は自然と盛り上がる。

 当たりくじを引いたロッテ・井口監督の「日本で一番になれる投手。世界に羽ばたける投手」との言葉に対し、「期待に応えられるように一生懸命頑張りたい」と表情を引き締めた。大好きな地元の思いを胸に新天地へと巣立つ。

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