明徳義塾・鈴木 逆転2ランから打線爆発コールド勝ち 7年連続四国大会出場に王手

 「秋季高校野球高知大会・準々決勝、明徳義塾11-4高知工」(6日、高知東部球場)

 今夏甲子園出場の明徳義塾が11安打11得点の七回コールドで高知工を下し、ベスト4に進んだ。序盤にリードを許す苦しい展開だったが、三回に3番・鈴木大照捕手(2年)が左越えに逆転2ランを放ち、一気に突き放した。高知中央は高知を破り、準決勝に進出した。

 女房役がパワフルなバットで不調のエースを救った。1-3で迎えた三回。1点差に追いつき、なおも無死二塁のチャンスで、明徳義塾の主将の3番・鈴木が低めのスライダーを振り抜く。快音を残した打球は左翼芝生席へ飛び込む逆転2ランとなった。

 「自分の配球が悪くて新地が打たれた。自分が打って返したかったのでうれしいです」

 エース左腕・新地が三回までに3失点。自慢の制球が乱れ、二回には相手8番打者に2ランも浴びた。鈴木は捕手としてリード面を反省。打席で取り返すチャンスを待ち、一振りで試合をひっくり返した。四回には1番・奥野も2ランを放つなど、打線は計11安打で11点。大量援護を導いた鈴木は、ベンチで新地から「ありがとう」と声をかけられた。

 今夏甲子園は2回戦で智弁和歌山と対戦。鈴木は五回に先制タイムリーを放ったが、七回に新地が3本塁打を浴びるなど7点を失い逆転負け。左翼手だった鈴木は「1球の怖さを感じた」と振り返り、「甲子園に出てリベンジしたい」と誓う。

 準決勝の相手は高知中央。勝てば7年連続の四国大会出場が決まる。試合後、馬淵史郎監督は「ピリッとせん」と厳しい表情を見せながらも、「秋は進化の途中。1週間で別人のようなチームになる」と期待を寄せた。「次もチャンスで打ちたい」と鈴木。自信を胸に四国切符をかけた戦いに挑む。

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