巨人にも提供、ドーム社が禁止物質検出のサプリを回収「深くお詫び」と謝罪

 プロ野球の巨人にも提供しているサプリメントから世界反ドーピング機関(WADA)指定の禁止物質が検出された件で、提供元のドーム社は25日、ホームページで謝罪し、店頭に置かれている製品の回収作業を進めていることを発表した。

 同社によると、6月に発売したサプリメント「アイアンSP」から、世界反ドーピング機関(WADA)が禁止物質に指定する成分が検出されたという。また、この禁止物質は当該商品には本来含まれていない成分で「当該商品の製造されたラインに残存していた禁止物質が混入した可能性があり、原因究明を進めております」と説明した。

 禁止物質の混入量は極めて微量とみられ、ドーム社は「ドーピング検査で陽性反応が出る可能性は極めて低い」とした。ただ、「ドーピング検査を受ける可能性のあるアスリートの皆様には念のため今後の摂取はお控えいただきますよう、お願いいたします」とも追記した。

 同社の調査では当該商品は約2000個が市場に流通。約1000個が購入済みだったという。店頭からの回収作業を進めるとともに返金対応もするとし、「お客様には大変ご迷惑とご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。今回の混入事故の原因を徹底的に追求し、再発防止に努めさせていただきます」と謝罪した。

 巨人は同社とオフィシャルサプライヤー契約を締結しており、球団の聞き取りでは複数の選手が当該のサプリメントを過去に摂取した記憶があると回答したという。このため、球団は同日午後、日本野球機構(NPB)のアンチ・ドーピング規程に基づき、NPBに対して、聞き取りの結果を報告した。

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