巨人原監督が男泣き「非常に新鮮」「長い時間だった」5年ぶり歓喜の胴上げ
「DeNA2-3巨人」(21日、横浜スタジアム)
巨人が14年以来、5年ぶり37度目のリーグ優勝を決めた。
原辰徳監督にとっては、指揮官として8度目のリーグ制覇。8度、宙に舞った後、優勝インタビューでは「ありがとうございます」と第一声。男泣きの指揮官に、ファンは大歓声を浴びせた。
歓喜の瞬間から涙をこらえられなかった。同じく号泣したコーチ陣と抱き合い、優勝インタビューでは「あのー、非常に新鮮ですね。それと年を取ると涙腺が弱くなるかもしれません」と笑った。
ここまでの戦いについて「非常に長い年(とし)、時間だったですね。まあ、あの…阿部、亀井、坂本(勇)、岡本も、すべて固定観念というものを捨ててですね、どうやったら強くなるか、どういうチームをつくれば強くなるんだ、勝てるんだと。その一点に集中して秋からやってきました」と振り返り、「このチームはまだまだ強くなると同時に、物足りなさはあるチームです。しかし、チームワークというか、一つになるのというものは今までにない素晴らしいチームだと思います。ひとつになるという意味では素晴らしいチーム」と、声を震わせた。
チーム再建を託され、4年ぶりに監督復帰。主将の坂本勇、FAで獲得した丸にも例外なく送りバントを指示するなど、「勝利至上主義」を貫きペナントを奪還した。
投手陣は菅野が離脱を繰り返し、リリーフ陣も安定感を欠く時期もあった。だが、選手の入れ替えを活発に行い、状態のいい選手を積極的に起用。後半戦は配置転換で復活させた沢村、田口がブルペンを支えるなど、戦力をフル活用して頂点に駆け上がった。
辰徳コールを浴びた指揮官は「久しぶりに優勝できたのは、レフトスタンド、ファンの皆さま、ありがとうございました。皆さん、おめでとうございます!」と、帽子を掲げた。