ヤクルト・塩見 待望のプロ初本塁打「自信になった」
「阪神0-8ヤクルト」(19日、甲子園球場)
自分を取り戻す一撃になった。2年目のヤクルト・塩見がプロ初本塁打。五回2死二塁から、中堅右へ豪快に2ランを放り込んだ。「入るとは思わなかった。めちゃくちゃうれしい」と、笑顔がはじけた。
2軍では今季16発。だが、1軍では打率1割台と苦しみ「自信がなかった。当てにいくようなスイングばかりだった」と明かす。持ち味の長打力でアーチという結果を出し「ヒットと全然違う。相当余裕ができた」。七回は中前打を放ち、初の3安打もマークした。
俊足強打のポテンシャルは折り紙付き。小川監督が「自信になるのでは」と話せば、石井打撃コーチも「1試合の中で風格が出たね」と目尻を下げた。今季ブレークが期待された26歳。待望の一発を必ず未来につなげる。