巨人 坂本勇が途中交代…代走に投手・宮国 総力戦屈すもM4に
「巨人1-2阪神」(16日、東京ドーム)
巨人は執念のタクトも実らなかった。総力戦の末、わずか1点の差が響いて虎に屈した。原監督は、厳しい表情を浮かべて「1点じゃやっぱりいかんよね」と嘆いた。
その瞬間、東京ドームはどよめきに包まれ騒然となった。1-2の九回、1死後に代打・阿部が四球で出塁すると、代走に投手・宮国を送った。ベンチに残っている野手が、捕手・炭谷だけという状況で「最善策」と指揮官。最後まで手を打ち続けたが、藤川の前に大城、石川が2者連続で空振り三振に仕留められた。
打線は三回と五回に丸が2打席連続の併殺打に倒れるなど拙攻もあったが、痛かったのは坂本勇に起こった異変だ。下半身の張りのため、六回の守備から途中交代。原監督は「正常ではない。そんなに大したことはない」と説明した。大事には至っていないが、野手を総動員する引き金となったこのアクシデントも響いた。
主将は「水曜日からちゃんと出られます。最善を尽くします」と18日・中日戦(ナゴヤドーム)の出場は問題ないと強調した。DeNAが敗れたためマジックは1つ減って4となり、最短Vは20日。歓喜の瞬間まで、気を緩めず束になって戦う。