ソフトバンク・森 2年連続30セーブ 首位固めへ「勝つことだけ」
「ソフトバンク9-6ロッテ」(8日、ヤフオクドーム)
ソフトバンクの不動の守護神は一切、動じなかった。3点リードの九回。2死一、二塁と一打同点の危機も、最後は冷静に低めにフォークボールを投げ込んで、角中を二ゴロに仕留めた。森が球団史上、日本選手では初となる2年連続30セーブをマークした。
「(30セーブは)使ってくれた監督、日々、元気よく投げられるようにしてくれるトレーナーさんら周囲の方に感謝したい」
自他共に「切り替えの早さ」は認めるところだが、5月15日・西武戦で外崎に本塁打を浴びた翌日は倉野投手コーチから「おまえが暗い顔をしてどうするんだ」と一喝された。すぐさまブルペンのリーダーとして心を奮い立たせ、練習前のアップでは先頭に立ち、声を張り上げた。甲斐野ら若手が多い中継ぎ陣を懸命に引っ張ってきた。
2位・西武とは僅差だけに、2年ぶりリーグVへ一層の奮闘を誓う。「厳しい戦いが続くが、楽しいですしね。悔いは残したくない。勝つことだけ考える。絶対に優勝します」。剛腕にとっては大台も当然、通過点だ。