ソフトバンク千賀がノーヒットノーラン 令和初&育成出身初
「ソフトバンク2-0ロッテ」(6日、ヤフオクドーム)
ソフトバンクの千賀滉太投手(26)がロッテを相手にノーヒットノーランを達成した。九回2死一、三塁から井上を153キロで追い込むと、最後は137キロ変化球でバットの空を切らせた。右拳を握り締めた千賀のもとに、女房役の甲斐が駆け寄った。
令和初のノーノーは、球団史上初の快挙でもあった。記録への意識からか九回は力が入った。先頭の田村に四球を与えた。この試合2つ目となる四球に、甲斐がマウンドへ向かい一息入れさせると、再び相手に向き合った。続く岡にも四球。しかし、走者を背負いながらも冷静さを失うことなく、後続をきっちりと断った。
今季23試合目の先発登板となった千賀。初回に先頭のマーティンを空振り三振に斬ったのを皮切りに、奪三振ショーを展開していった。6回に鈴木から奪った空振り三振は、この日7個目となり、自身初となる今季200奪三振も記録。
四回まではパーフェクト投球。五回には死球、六回には四球を与えたもののロッテ打線にヒットを許さなかった。八回には疲れを見せるどころか、ギアを上げ3者連続三振。七回から4連続Kを記録した。育成出身ではもちろん、史上初の快挙。本拠地で圧巻の投球を繰り広げた右腕に本拠地のファンは大歓声を送った。
ノーヒットノーランは過去に79人、90回達成されている。