「ヤクルト１１－７広島」（４日、神宮球場）

　ヤクルト・山田哲がど派手に通算２００本塁打を飾った。７－７の九回２死満塁でサヨナラ満塁本塁打。ヒーローインタビューで「自分でもびっくりしています」と声を弾ませた。

　無死満塁から荒木、青木が凡退し、嫌な流れになりかけた。「自分で決める」と強い気持ちで打席に入り、１ストライクで、広島・フランスアの真ん中に入った１５３キロの直球を完璧に捉えて左翼席中段へ運んだ。大歓声の中、ゆっくりとベースを一周して本塁手前でヘルメットを投げ捨て、ナインにもみくちゃにされた。「今年一番気持ち良かった」と目尻を下げた。

　六回に適時二塁打、八回にも二塁打を放ち３安打５打点。一回に今季３３個目の盗塁を決め、昨季から３８盗塁連続成功とした。２年連続４度目のトリプルスリー（打率３割、３０本塁打、３０盗塁）達成へ、既に３０本塁打、３０盗塁をクリアし、打率も・２７５に上げた。

　残りは１６試合。プロ野球史上初の４０本塁打、４０盗塁達成も期待されるが「無理ですね」と笑い飛ばし「これからも最後まで諦めずに戦う」と力強く宣言した。