打線強化で優勝マジック再点灯だ！巨人は２日、３日からの中日戦に備えて大阪から新潟へ移動。原監督は右人さし指を骨折していた炭谷を３日に１軍再昇格させることを明かした。残り２１試合。野手層を厚くし、打って打って、５年ぶりのＶを勝ち取る。

　阪神にまさかの連敗を喫し、カード負け越し。優勝マジックが消滅してしまった巨人。２戦目の８月３１日の五回から１４イニング連続無得点と下降気味な打線強化へ炭谷に白羽の矢を立てた。

　８月１日の広島戦で負傷。当初は９月中旬以降の復帰が見込まれていたが、原監督は「（早期復帰で）良かったよ。いいニュース」と喜ぶ。直近１０試合は４勝６敗。特に左投手に４敗するなど攻略に苦しむ。今永、東、浜口ら左の先発が豊富なＤｅＮＡと直接対決６試合を残すチームにとって、左投手打率・２９８の炭谷の昇格は大きな戦力となりそうだ。

　炭谷を上げることで、捕手３人制が再び敷けるようになり、代打の層も厚くなる。原監督は「大城をピンチヒッターにできる。２人制の時はできなかった」と歓迎した。３日の試合で勝利し、ＤｅＮＡが敗れれば再び優勝マジック１４が再点灯するが、常々、原監督は「眼中にない。我々の戦いだけ」と言う。目の前の試合に勝つことだけに集中し、栄冠をつかむ。