PLの桑田が甲子園に帰ってくる「涙出そうに」休部中の野球部再開へOBが一つに

 「マスターズ甲子園2019・大阪府予選大会代表決定戦、PL学園11-5春日丘」(31日、花園中央公園野球場)

 マスターズ甲子園大阪府予選大会代表決定戦が31日、東大阪市の花園中央公園野球場で行われ、今年度から初参戦したPL学園が、11-5で春日丘を下し、甲子園で開催される全国大会出場を決めた。同校野球部OB会会長で、巨人などで活躍した桑田真澄氏(51)が「4番・投手」で先発し、勝利に貢献。全国大会では11月9日に群馬県代表の利根商と対戦する。桑田氏も出場する予定で、懐かしのユニホームでPL学園が甲子園に帰ってくる。

 花園に刻まれたのは、3年前のようなサヨナラの涙ではない。勝利を喜ぶ校歌がスタンドから響き、桑田氏は感慨に浸った。「涙出そうになりましたね」。11月、OBチームとは言え、PL学園が甲子園に帰ってくる。

 「後輩たちが甲子園で勝って校歌を歌う時に、今までは一緒に歌っていたのが、それができなくなって寂しく思っていたのですが、今日はきっかけを後援会の方が作ってくれたと思うので、本当にうれしかったです」

 負けられない一戦で先発の役割を果たした。初回、2死から左前打を許したものの、続く打者を変化球で空振り三振に仕留めた。二回は遊撃の守備につき、四回からはベンチで後輩の躍動を見守った。思えば16年夏、大阪大会2回戦に敗れ、PL学園最後の一戦となった場所がこの花園中央公園野球場だった。

 「その話は僕も聞いてましたので、勝って甲子園の切符を手にしたいなと思ってました」と桑田氏。因縁の場所で決めた甲子園出場。休部中の硬式野球部の再開のメドは立たないが、OBの活躍は今後に向けた一つのきっかけになりえる。

 「(再開のためには)野球部OBが一つになっていろいろな活動をしていくことです。決断するのは教団の方なので」。懐かしのユニホームとさまざまな思いを胸に、桑田氏が黒土のマウンドに上がることになる。

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