星稜・山瀬主将 プロでも奥川とバッテリーを

 「全国高校野球選手権・決勝、履正社5-3星稜」(22日、甲子園球場)

 石川県、そして北陸勢初優勝の悲願成就とはならなかった。星稜(石川)が95年以来の決勝戦に挑んだものの、3-5で履正社(大阪)に敗れ2度目の準優勝。

  ◇  ◇

 試合中はチームの合言葉“必勝”を貫いたが、敗戦が決まった瞬間から山瀬慎之助捕手(3年)の目から涙があふれ出た。「悔しかったですね」。奥川とのバッテリーで中学時代に続く全国制覇の夢は、あと一歩届かなかった。

 エースの異変を、いち早く察知していた。「ブルペンと(実際の)マウンドではちょっと違って」。制球に苦しむ姿を正面から見つめ、打たなければと覚悟を決めた。チーム唯一の3安打に加え、七回にはヘッドスライディングで3点目の生還を果たしてガッツポーズ。ただ、リードで勝利に導けなかった。

 かけがえのない相棒だ。中学で日本一をかなえ、高校でも奥川とのコンビを望んだ。互いに進学先の希望を明かすと、不一致。「奥川がいることが第一条件でした」。二人で再考するうちに、山瀬が星稜を提案。右腕を“リード”し、進路を決めた。

 春夏合わせて二人で4度、聖地を踏んだ。盟友の闘志でナインが勇気づけられてきたことを思い出す。「奥川の頑張りには人を変える力があるんじゃないかな」。だからこそ、最後は助けてあげたかった。次のステージの目標は1つだ。「プロでバッテリーを組みたい」。最高峰の舞台でも奥川と日本一のバッテリー”を目指す。

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