中京学院大中京 シャトル打ちで奥川撃つ バッティングアイを鍛錬

 「全国高校野球選手権・準決勝、星稜-中京学院大中京」(20日、甲子園球場)

 グラウンドも、ボールも使わない。大阪府吹田市の宿舎ホテル近くの高速高架下の「必勝公園」と名付けたゲンのいい小さなスペースで約1時間半。中京学院大中京は、エアキャッチボールに始まって、バドミントンのシャトル打ちで前日練習を終えた。

 奥川対策としては異例にみえるが、社会人のNTT西日本監督も務めた橋本哲也監督(55)にとっては普通のこと。現役時代、野茂(元近鉄)や潮崎(元西武)らと対戦するときにもしてきた方法だ。「150キロ超を想定してバッティング練習をしたり、対策、対策というと、逆に選手が不安になる。バッティングアイを鍛えるのに重点を置きました」

 5メートルぐらいからシャトルを投げ、低めは振らずにベルトより上だけを打つ。内角への羽根をうまく背中で受ける“死球”の練習も。4番の藤田健斗捕手(3年)は「チャンスはたぶん1回あるかないか。どんなピッチャーでも甘い球はあるし、絶対にストライクを取りにくるので、そこを一発で仕留めたい」と力強く誓った。

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