作新学院・石井 日本ハムの兄・一成を追いかけた甲子園

 「全国高校野球選手権・準々決勝、中京学院大中京6-3作新学院」(18日、甲子園球場)

 涙が止めどなくあふれてきた。「本当に悔しいです。情けないキャプテンです」。作新学院・石井巧内野手(3年)は先制3ランにも笑顔はなし。試合後タオルに顔をうずめ、しばらく口を開くことができなかった。主将を務めると、苦しい日々が待ち受けていた。常勝を誇った栃木で昨秋、今春と2季続けて敗退。ふがいない戦いぶりに小針崇宏監督(36)から3年生の“グラウンド出禁”を告げられるほど、どん底に落ちた。

 「監督からも1、2年生と戦うとはっきりと言われた。自分がこのチームを終わらせた」と責任を痛感。毎日最上級生で話し合いを重ねた結果、ナインの意識は高まり3週間後に出入りを許された。今夏の栃木大会では9連覇。「ムダではなかった3週間だった」

 聖地でOBの兄・石井一成(日本ハム)の勇姿を見つめ、作新学院の門をたたいた。父・勲さん(48)も「まねしていましたね。キャッチングとスローイングはうり二つ」と成長を実感。「大学で野球をやります」と今後も憧れの存在と同じ道をたどる。

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