逆転満塁被弾で涙が止まらず 作新学院・坂主「自分の一球で…」エース林にわびる

 「全国高校野球選手権・準々決勝、中京学院大中京6-3作新学院」(18日、甲子園球場)

 逆転満塁弾を浴びた作新学院の坂主清投手(3年)の涙が止まらなかった。3-2の1点リードで迎えた八回、先頭の藤田に四球を与えたところで先発のエース林勇成投手(3年)から背番号「11」の三宅悠弥投手(3年)に交代。三宅も2者連続与四球で降板。背番号「16」の坂主は無死満塁のピンチに3番手で緊急登板した。

 7番・元に対し、カウント2-1からの4球目、甘く入った直球を左翼席に運ばれた。試合後、取材スペースで坂主は号泣し、なかなか立ち上がることもできなかった。「最後の場面で…自分の一球で…林に本当に申し訳ない。日本一を目指してやってきたのに、こういう形になってしまって申し訳ない」と敗戦の責任を一人で背負い込んだ。

 小針崇宏監督(36)からは「気持ちで行け!」と言われ続けてきたという。坂主は「自分の力不足です。監督さんの期待にも応えることができず、チームにも迷惑をかけてしまった」と己を責め続けた。

 2番手の三宅も「肩は準備できていたが、心の整理ができていなかった。エースの林が力投してくれて、試合をつくってくれたのに、中継ぎの自分がつなげられず、本当に悔しい」と唇をかんだ。「思い通りの投球ができず、林にもチームにも申し訳ない。坂主も準備ができていなかった。坂主は何も悪くない。自分が悪い流れを渡してしまった」と泣きじゃくる同僚を思いやっていた。

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