楽天・浅村、千金同点弾 6試合無安打の主砲が停滞ムード払しょく
「日本ハム4-4楽天」(18日、札幌ドーム)
久々の快音が、チームに漂う重い空気をかき消した。2点を追う七回2死二塁。期待を背に打席に入った楽天の主砲・浅村が、日本ハム4番手・堀の甘く入ったスライダーを完璧に捉える。打球はバックスクリーンへ運ぶ同点の26号2ランとなった。
「とにかくつなぐ気持ちだった」と浅村。必死の思いが劇的な一発を生んだ。この試合まで6試合連続無安打の不振。中盤の好機を生かせず停滞したムードを払しょくした一打は、10日のオリックス戦以来、自身34打席ぶりの安打だった。
試合は延長十二回を戦い引き分けに終わったが、浅村は「結果的に追いつけたのでホッとしています」と安どの表情。「個人的にも楽になった?はい」と短い言葉の中に正直な気持ちを乗せた。
試合時間は5時間15分。チーム月間4度目の5時間試合でプロ野球記録も作った。「苦しみながら、よく同点に追いついた」と話す平石監督。主砲の復活、持ち前の粘り腰…。勝利にも等しい「1分け」となった。