履正社2戦連続ドラフト候補撃ち 霞ケ浦・鈴木に続き津田学園・前も

 「全国高校野球選手権・2回戦、履正社7-3津田学園」(13日、甲子園球場)

 履正社(大阪)は自慢の打線が威力を発揮し、津田学園(三重)に快勝した。

 熱気に包まれた満員の甲子園で、履正社が再び圧倒的な打力を見せつけた。1回戦の霞ケ浦の鈴木寛人投手に引き続き、この日も今秋のドラフト候補投手を粉砕。「厳しい展開を予想していましたが、思ったより早く前君から打つことができました」。主将・野口海音捕手(3年)は胸を張った。

 1点リードで迎えた三回。履正社打線が爆発した。1死から「張っていた真っすぐだった」とドラフト候補の4番・井上広大外野手(3年)が狙い球を見逃さず、左線二塁打で出塁。2死三塁となり、6番・野口が左前適時打を放った。さらに下位打線がつながり、打者9人の猛攻で一挙5得点。津田学園の最速152キロ右腕・前をわずか3回でノックアウトした。

 今春のセンバツで星稜・奥川に完封負けを喫して以降、「速球タイプの投手攻略」に力を注いできた。160キロに設定したマシンで目を慣らし、体の軸を意識しながらボールを捉える練習を繰り返した。また、対戦投手の特徴に合わせてマシンの高さや方向を変えるなど試行錯誤し、どんな投手でも攻略する強力打線を作り上げてきた。

 2試合連続2桁安打となる12安打をマークした履正社。野口が「次も狙い球を絞って、自分の仕事をしたい」と気を引き締めれば、主砲・井上も「(速い)ボールは見えている。チームの勝利を優先して、自分のスイングするだけです」とおごりはない。3回戦の相手は高岡商。次も“切れ目のない打線”で攻略し、初の頂点へ駆け上がる。

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