敦賀気比・杉田、史上6人目サイクル安打 15年ぶり快挙「風のおかげ」

 「全国高校野球選手権・2回戦、敦賀気比19-3国学院久我山」(13日、甲子園球場)

 敦賀気比(福井)の杉田翔太郎内野手(3年)は大会史上6人目のサイクル安打を達成。

 照明に照らされた甲子園で偉業を決めた。敦賀気比の杉田が九回の第6打席で右中間に2ラン。打球は普段の浜風とは逆の左から右へ吹く風にも乗ってスタンドに届いた。15年ぶり史上6人目のサイクル安打を決めた3番打者は「まさか、自分ができるなんて。15年前に達成された方のことは、小さかったので記憶にない」とお立ち台で照れ笑いした。

 一、三回にシングルヒット、二回に左翼線二塁打、五回に右中間三塁打。サイクルに王手がかかった七回は左飛。この打席を反省し、仕切り直した九回に決めた。カウント2ボール、1ストライクからの直球をたたいて「高く上がりすぎた感触でしたが、風のおかげです」という高校通算14号で決めた。

 大阪府東大阪市生まれで、小学校時代にソフトボールを始めたころから左打ち。初戦(2回戦)で木更津総合に敗れた昨夏はスタンド応援。外野手から一塁手に転向し、背番号3を受けた今春以降にレギュラーをつかんだ。東哲平監督(39)も打撃のうまさを認める巧打者で参考にしているのは同校OBの広島・西川。富島(宮崎)との1回戦で二塁打を打って気持ちの余裕が生まれ、福井大会からの疲労もいいかたちに抜け、練習で上昇の兆しを見せていた。

 杉田が口火を切った打線は22安打19得点と大爆発した。チームは4強入りした2014年以来の4強進出。くしくも、この日は「左利きの日」だった。「チームで攻める試合を貫いて先を見ずに戦っていきたい」と目を輝かせた。

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