高知1年生・森木 148キロ出た「7~8割で投げた」好救援4回0封
「高校野球高知大会・準決勝、高知7-0高知商」(27日、春野総合運動公園野球場)
高知の怪物1年生・森木大智投手がリリーフで仁王立ちだ。1-0の六回から2番手でマウンドに上がり、4回を1安打無失点、5奪三振。強打の高知商打線をねじ伏せ、夢の甲子園に王手をかけた。
「流れは自分たちにあると思ったので、落ち着いて投げようと思いました」
先発の安岡拳児投手(2年)が五回まで無失点。その先輩の好投を無駄にするわけにはいかなかった。
ブルペンでは本調子ではなかったが「マウンドで修正できた。ちょっとコツをつかんで、7~8割で投げた方がいいなと思って、力まず投げました」。リリースの瞬間の力加減に修正を加え、自己最速タイの148キロを3球マーク。打っては八回に公式戦初安打となる右前タイムリーを放った。「時間がゆっくり感じました」。研ぎ澄まされた集中力で、チームを4年ぶりの決勝に導いた。
打線も3本塁打を放つなど勢いは十分。28日の決勝の相手は明徳義塾だ。この夏、「楽しむ」をテーマに掲げる森木は「甲子園は野球をやっている限り行きたい場所。全力で勝ちたい」と力を込めた。聖地切符をかけたマウンドで、強敵との真っ向勝負を楽しむ。


