星稜・奥川 自己最速158キロ更新!大船渡・佐々木「甲子園で会いたい」

 「高校野球石川大会・3回戦、星稜12-0金沢大付」(21日、石川県立野球場)

 「BIG4」がそろい踏みだ。大船渡の佐々木が160キロをマークしたこの日、石川大会では星稜の奥川恭伸投手(3年)が救援で今夏初登板し、自己最速を大幅に更新する158キロをマーク。岡山大会では創志学園の西純也投手(3年)が投げては4回1安打無失点、打っては3ランを含む3安打の活躍。神奈川大会では横浜の及川雅貴投手(3年)が2番手で登板した。

 球場中がどよめいた。四回1死。奥川が金沢大付の3番・二宮に投じた初球。スコアボードに刻まれた球速は「158」。自己最速を一気に6キロも更新。花巻東・大谷と、大船渡・佐々木がこの日マークした160キロも見えてきた。

 今秋のドラフト1位候補は「(スピードガンが)壊れていると思う。何とも言えない」と苦笑いしたが、ネット裏の阪神・筒井スカウトのガンでも153キロを計測。県高野連関係者は「故障ではない」と断言した。18球投げた直球のうち、16球が150キロ台。9球が155キロ以上だった。

 「5番・右翼」で先発出場し、四回から登板。投球練習で初球に153キロ、2球目に155キロ。あくまで非公式の数字だが、投球練習の時点で自己最速を更新。打者に対すると、球速はさらに上がっていった。

 筒井スカウトは「力任せで真ん中に行くこともなく、コースに投げている。しかも(四回に)1球だけ投げたスライダーもコースに決まる。高校生では別格」とうなった。

 大船渡・佐々木の投球は、ネット中継でチェックしている。「スピードボールで注目されている。自分は違う部分で勝負して勝ち抜いて、甲子園で会いたい」。24日の準々決勝は遊学館との対戦。完成度の高さを武器に、4季連続甲子園に導く。

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