日比谷 トリプルスチール成功 2死満塁から相手の隙を突き3者が進塁

 8回、溝西の本盗が決まり、喜ぶ日比谷ナイン
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 「高校野球東東京大会・2回戦、江戸川12-4日比谷」(9日、神宮第二球場)

 都立屈指の進学校・日比谷が珍しいプレーを演じた。3-3の同点で迎えた八回2死満塁から、三塁走者の溝西亮太外野手(3年)が本盗。一時勝ち越しとなる得点をもぎ取った。

 1ボールからの2球目だった。内角低めの変化球を止めるのに必死だった相手捕手の隙を突き、「バッターを利用してよけて」と右打席に立つ打者の前を通ってヘッドスライディング。一塁走者、二塁走者も合わせて進塁したことで記録上“トリプルスチール”となり、「面白いですね」とはにかんだ。

 「自分とバッターに約束があった」と自らサインを送って成功させたビッグプレーだったが、九回2死から追いつかれて延長の末に敗れた。「あの1点がなかったらもっと短く終わっていたかもしれないので」。全国偏差値は65で京大志望。敗戦の中でも、“頭脳プレー”は光った。

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