大船渡・佐々木「仲間を甲子園に」最速153キロ3回0封6K

 「高校野球・練習試合、大船渡6-5由利」(30日、水林グリーンスタジアム)

 仲間を甲子園に連れて行く-。最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)が30日、秋田・由利本荘市内の水林グリーンスタジアムで行われた由利との練習試合に先発して3回3安打無失点に封じた。第101回全国高校野球選手権岩手大会(7月11日開幕)の組み合わせ決定後、初登板に報道陣は約30社60人が集結。夏本番が迫る中、最後の夏への意気込みを強くした。

 佐々木はエースとしてチームを引っ張る覚悟を力強く宣言した。「ここまで一緒に頑張ってきたので。自分も仲間のために甲子園に連れて行って、いいものを見せてあげられたら」。悲願達成に必要な6勝を挙げるため、力の限りを尽くす。

 この日の最速は視察したロッテのスピードガンで153キロだったが、チェンジアップなど変化球の精度は抜群で毎回の6三振を奪った。「新しいものをどんどん作っていって夏の大会に挑もうかなと思っています」と4月下旬から続ける制球重視のスタイルは格段に向上。連戦を戦い抜く準備はバッチリだ。

 最後の夏の初戦は15日の遠野緑峰戦。そこから決勝まで10日間で6試合を戦い抜くことになる。4回戦からはシード校との4連戦の可能性が待ち受ける組み合わせ。「与えられた役割をこなすだけだと思うので。しっかりこなしていけるように」と連投を辞さない姿勢で臨む。

 4月に163キロの“高校生最速”を記録したことも「160キロを投げなきゃいけないという風なプレッシャーは消えてくると思うので。ピッチングに集中しやすくなったかな」と勝負に専念できる。大谷翔平(エンゼルス)の持つ日本選手最速165キロまであと2キロに迫るが、「トレーニングをしていけばいつかは出ると思うので。焦らずやっていきたい」と自然体だ。

 今秋ドラフトの目玉として日本中から注目を一身に集める中で、「いろいろな方々に応援してもらえるので。それを夏の大会はプラスにしていけたらなと思います」と言い切った。大きな期待を背負いながら、聖地切符への道のりを歩む。

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