オリックス・吉田正 得意の満塁機から勝ち越し2点タイムリー

 「楽天1-4オリックス」(25日、楽天生命パーク宮城)

 これ以上ない絶好機に真価が発揮される。全ての塁が埋まった状況で見せる勝負強さがすさまじい。オリックス・吉田正が得意の満塁機から勝ち越し2点タイムリー。これぞ4番の働きだ。

 強烈な打球ではない。それでも、決勝点をもたらしたことに価値がある。1-1の同点で迎えた八回1死満塁。「昨日、やられたので」。イメージはできていた。吉田正が楽天2番手・宋家豪のチェンジアップに反応。一、二塁間をしぶとく抜く右前2点打とした。24日の対戦で凡退した同じ球種を狙い打った一打だった。

 これでチームの主軸となった昨季から満塁機の成績は11打数5安打15打点で打率・455。「満塁に強い?そんなイメージはないんですが、(今後も)いつも通り平常心で」。“満塁男”が冷静に次戦をにらむ。

 これで満足はしない。「こういう結果を出していけば勝ちにつながる」と吉田正。この日、チームは5安打で22試合連続の1桁安打。自身のバットで打線を活性化させる。

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