ソフトバンク、米ドラ1右腕獲得へ 19歳スチュワートと合意 最速158キロ

 ソフトバンクが、昨年の米大リーグでドラフト1巡目(全体8位)指名を受けたカーター・スチュワート投手(19)を獲得することが21日、決定的となった。198センチの長身から最速158キロを誇る右腕は今月、極秘で来日し施設見学などを行ったとの情報もあり、正式契約まで秒読み段階とみられる。

 スチュワートは198センチの長身右腕で、米フロリダ州の高校を卒業した昨年、ブレーブスからドラフト1巡目指名を受けた。だがメディカルチェックで懸念が出たこともあり契約合意に至らず、現在はイースタン・フロリダ州短大に在学中。今年6月のドラフトでも上位指名が確実な有望株とみられていたが21日、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が自身のツイッターでスチュワートがソフトバンクと契約に合意したと伝えた。

 この報道について21日、三笠球団統括本部長は「現時点でお話しすることができない」とツイートの内容を否定せず「世界中のいい選手を、うちの優秀なスカウトが見てくれている」とも強調。スチュワートは今月中にすでに極秘来日し、球団施設の見学などを行ったとの情報もあり、正式契約まで秒読み段階とみられる。大リーグ公式サイトも同記者が報じた内容を引用する形で伝えた。

 取材の中で同本部長は、プロ経験を問わないソフトバンクの以前からのスカウト活動も強調した。「モイネロもそうだし、スアレスとかもアメリカの3Aとかメジャーで経験のある選手ではなかった。コラスもね。日本で一般的な3A以上、MLB未満という選手だけではなくて、世界中で野球をやっている人はいるわけで。前から取り組んでいる」

 ただ、昨年の「米国ドラ1右腕」の獲得となれば超異例だ。主力に多くの故障離脱者を抱えながらも現在、リーグ首位に立つホークス。豊富な資金力を武器に名実ともに球界のトップを目指していく。

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