中日・大野雄2年ぶり完封星 九回3連続K締め!エース復権へ自己最多13奪三振

 「中日6-0広島」(7日、ナゴヤドーム)

 かつて3度の2桁勝利をマークした実力者が、輝きを取り戻した。中日・大野雄は散発3安打に封じ、2017年9月6日の巨人戦(前橋)以来、2年ぶりとなる通算7度目の完封勝利を挙げた。奪った三振は自己最多タイの13個を数えた。

 昨季は1勝もできなかったが、今季3勝目。三塁を踏ませない快投に「完封は意識していなかったが、最後までいきたいと思っていた。自分の感覚としては良かった」と笑顔だった。

 課題だった立ち上がりも「ある程度失点は覚悟している」と話していたように、開き直って切り抜けた。右打者への内角球が効果的に決まり、広島の強打者を次々と三振に仕留めた。九回も149キロを計測するなど、3者連続三振で締めた。与田監督は「初回から崩れることなく投げてくれた。制球も良かった」と評価した。

 ここ2試合は阿知羅、福谷が先発起用に応えた。大野雄は「刺激になるし、うかうかしていられない。喜ぶのは今日まで」と言い、浮ついてはいない。チームは5位に沈むだけに「チーム状況は良いとは言えない。本当に頑張っていきたい」と、自分自身に気合を入れた。

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