オリックス、仰木魂で平成ラスト星!青波打線よみがえった 吉田正V弾「思い出に」

 8回に決勝2ランを放ち、お立ち台でオリックスブルーウェーブのマスコットとポーズを取る吉田正
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 「オリックス5-3西武」(29日、京セラドーム大阪)

 この試合だけは負けられない。95、96年のパ・リーグ連覇のユニホーム。背中には今は亡き名将・仰木彬元監督の72、右袖には『がんばろうKOBE』の文字を全員がつけて臨んだ。七回にはかつてのオリックスの球団歌『リトル・ネプチューン』がドーム内にこだまし、当時の応援テーマも流れた。粘りが信条だった青波打線が、平成最後の試合でよみがえった。

 同点の八回2死三塁で吉田正。左横手、西武・小川のスライダーを完璧に捉えると、右翼5階席まで飛び込む決勝2ランとなった。

 「球団を挙げてのスペシャルデー。勝ったことも良かったし平成最後でもあって、いい思い出になったかな」

 この日は仰木氏の生誕の日を記念して『THE MAGIC AKIRA OHGI DAY』と題して行われた。日本一の当時は3歳だった吉田正。「豪快な人だけど選手のことを見てくれる人と聞いています。プレーしてみたかったですね」と話した。

 自身10試合ぶりの一発であり打点でもあった。マークが厳しくなる中、ストレスのたまる日が続いた。試合前にはバント用の打撃マシンを利用してタイミングを計った。

 「もっと勝負強くなれるようにメンタルも技術も上げていきたい。令和でも輝けるようにがんばりたい」

 この試合は2度のビハインドを追いついて最後はひっくり返した。西村監督は「このユニホームで勝ててホッとしています」と言った。5月反攻へ仰木魂が宿ったこの勝利をきっかけにする。

 ◆1995&96年のオリックス……仰木監督2年目の95年は1月17日の阪神・淡路大震災で地元神戸が被災。「がんばろう神戸」を合言葉に、ユニホームの右袖に「がんばろうKOBE」のワッペンをつけて戦った。84年以来、球団11年ぶり、オリックスになってからは初の優勝(2位ロッテと12差)。

 翌96年は2位日本ハムに7差をつけての2年連続リーグ優勝。日本シリーズでは巨人を4勝1敗で破り、球団19年ぶり、オリックスとしては初の日本一に輝いた。

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